ンボテ(現地リンガラ語で「こんにちは」)!
先週はまるまる1週間、ムスメたちの幼稚園が秋休みだったから、おひさしぶりの更新です。
さて、窓ぎわにいるのが大好きなティガー(写真左)とレオ(写真右)。

10月はじめごろ、2匹があまりに気持ちよさそうにしていたから、窓を開けたまま、ムスメたちの幼稚園へお迎えにいってしまったワタシ。
家を出た直後から、雲行きがあやしくなって、雨が降りそうになる。

うわぁー、洗濯物を出しっぱなしだ、やばいやばい!!
と、幼稚園に着いたころには大雨。
あわてて帰って、一目散に洗濯物を取り込んでいると、

まま、レオがケガしてるよ
と。
見にいってみると、レオの左のうしろ足から血が出ている。
もっとよーく見てみると、傷口が大きくえぐれて、中の骨だか筋肉だかが見えてる……。
すぐに「これは、まずい」とわかった。
ワタシが窓を開けっ放しにしていたのが原因で、ネコたちが窓ぎわにいたときに、大雨の前の強風が吹いて、窓が急にしまって、そこに足をはさまれてしまったんだと思う。
夕方、外は大雨。
大ケガをしているレオ。
動物病院の場所もわからない。
ワタシひとりではどうにもならないことを悟り、仕事中のてんやわんやパパに連絡。
てんやわんやパパが動物病院の場所を調べて、ちょっと早めに家に帰ってきてくれた。
てんやわんやパパに子どもたちをお願いして、レオを動物病院へ連れていくことに。
普段から渋滞がひどいキンシャサ。
信号がほとんど機能していないから、いつも大きな交差点に信号ポリス(←勝手にそう呼んでる)がいて、交通整備をしてくれている。
……が、大雨で信号ポリスがいない。
みんな早く家に帰りたいのか、いつもよりもさらにグイグイと運転する車が多い中、信号も信号ポリスも機能していなくて、どの交差点も車が四方にスタック状態。数十センチのすき間が空いたら、つっこんでいかないと、前にはまったく進めない。
そんな交差点や雨で冠水した道路をいくつも越え、冠水した道路で動けなくなってしまった何台もの車に目をやりながら、なんとか病院へ到着。
着いたのは、ココ↓

崩れかけの壁や消えかけのペイントに一抹の不安を抱えながらも、レオの足を治してもらうには行くしかないと、意を決して病院へ入る。
雨のせいで、他に患者さんがいなかったから、到着するとすぐに案内してもらえた。
……が、診察室がやたら暗い。
大雨で停電して、電気がないらしい/(^o^)\
暗い中、すぐにレオの足を診てくれて、全身麻酔をして縫うことに。
獣医さんが、暗い部屋でわずかに差し込む窓の光を頼りに麻酔の量を確認して、暴れるレオに注射。
ワタシは全身麻酔したネコの姿を見るのがはじめてで、目を開けたまま、ぐったりしているレオが心配で、息をしているかだけをずっと確認していた。
いよいよ縫合手術がはじまるかというときになって、ドクターが「暗い」と。

ええ、停電中だもの。もう夕方、しかも外は雨だから余計に暗いよね
その場にいたのは、
- 獣医さん 1人
- 助手 1人(抑えたり、足の毛を剃ったりする)
- ワタシ
の3人。
誰かがライトで照らしていないと、停電で真っ暗なこの部屋で手術をすることは不可能。
てことで、術中はワタシがライトを照らすことに。
しかも、自分の携帯のライトで\(^o^)/
先生の手もとができるだけ明るくなるように照らしながら、目の前で行われる手術。
キレイに患部の毛を剃られたレオの足は、ますます痛々しい。
5㎠くらいの範囲で、皮膚がえぐれて、中の筋肉が見えている。
先生は、丸出しになっている筋肉(?)神経(?)をグリグリ触りながら、切れていないか確認している(たぶん)。

レオ、ごめんよぉぉぉ〜
と心の中で何度もあやまりながら、ただひたすらにライトを照らす。
ときどき先生が、
「大丈夫?吐き気とかめまいしない?」
とワタシの様子を確認してくれたけど、

ここでギブアップしたら、だれがライトで照らすんや!コンゴでネコを飼う以上、停電した病院での手術を受け入れ、自分の携帯ライトで照らせるくらいでいないと!
とにかく、今は先生に少しでもいい角度で光を……!!!!!
という謎の意地を発して、ひたすらにiPhoneのライトで照らす。
ケガをさせてしまったワタシにできることは、このくらいだし。
えぐれた皮膚を、痛々しくひっぱりながら縫うこと、4針。
最後の方は、先生に
「アナタ、強いねぇー!」
と謎にほめられながら、無事に手術終了。
ふぅ。
家に帰っても、麻酔から覚めるまで、ぐったりとしていたレオ。

手術から数日は、ほとんどごはんも食べずに、クローゼットの奥の方にずっと閉じこもっていて心配していたけれど、3日後に診察して、小さい包帯に交換したあたりから、少しずつ元気になってきた。

手術から10日後に抜糸して、無事に治ったよーー!!
一時はどうなるかと思ったけど、治って本当によかった!!!
停電で暗い中、淡々と手術を行うたくましさと、そんな中でも傷あとが残らないようにキレイに縫合してくれたスキルの高さに感服。
あまりにもいい獣医さんだったので、レオの抜糸のときに、ついでにティガーの去勢もお願いすることに。
ティガーの去勢手術もあっという間に終わったよ。

レオはケガが治ってから、ワタシがイスにすわって作業していると、イスの背もたれとの狭いすき間に入って寝てくれるように。

そんなこんなで、10月は毎週のように動物病院へ通っておりました。
雨季がはじまったキンシャサ。
出かけるときには、必ず窓を閉めよう。
きっとどこよりも需要のないキンシャサの動物病院情報↓
CLINIQUE VETERINAIRE KINOISE
住所:Ngaliema 28, Av. MaCampagne, Kinshasa, DR Congo
電話番号:(+243) 88 48 437
コメント
無事に治療ができて本当に良かったです。
新地で怪我されると焦りますよね、本当に。。。そして大雨に渋滞、停電と逞しくならざるおえないアフリカ生活、お疲れ様です。
私もドイツで隣人宅で飲んでる時に猫が大怪我(同じように爪が剥けて骨が出てる感じ)で、酔っ払い数人(全員酔っ払い)で夜中に車飛ばして酒臭いドイツ人に通訳してもらいながら、手術と入院でした。。痛みを変わってあげたいくらいで可哀想で胸が痛みました。
つなみさん
コメントありがとうございます!
無事に治療ができ、今はもう抜糸も終わって、元気に走り回っています!
ドイツでも大変でしたね。どこにいてもケガはつきものなんですねぇ。同じような大ケガだったので、みんなで車を飛ばして病院へ連れていった様子が痛いほど想像できます。。
ネコちゃんはしゃべれないので、さらにかわいそうですよね。。私も申し訳ない気持ちでいっぱいでした。涙